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2020 年度 実施状況報告書

中学校武道領域の各資質・能力を相互に結び付けながら育成する剣道授業に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K11579
研究機関福岡教育大学

研究代表者

本多 壮太郎  福岡教育大学, 大学院教育学研究科, 教授 (10452707)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード剣道授業 / 第1・2学年 / 知識の構造化 / 簡易な攻防・試合
研究実績の概要

令和2年度は,当初の予定通り中学校第2学年3クラス120名を対象に,学習者の攻防に関する知識の構造化と活用を図る8時間の授業実践を行った。具体的には,教師の支援を基に,学習者が攻防に取り組む過程において,引き技習得の必要性,相手を尊重する態度と行動の意味や意義に気付くとともに,攻防に関する汎用的な知識とその活用を図ることのできる授業内容及び展開を計画,実践した。また,令和元年度に中学校第1学年を対象に実施した授業実践や本科研費に関連する研究の成果を下記の通り報告した。【学会発表】●本多壮太郎(2020)「わかる」と「できる」を結び付ける中学校剣道授業の学習指導法に関する研究, 日本武道学会第53回大会 (2021年9月7日~13日,Web開催), 日本武道学会第53回大会研究発表抄録: 42).●Honda, S. (2020) A study of long-term effect on motor learning by applying rhythmic movements, The 2020 Yokohama Sport Conference (9月8日~22日 Web開催), Abstract No.012-PO626, ●本多壮太郎(2020)攻防に関する知識の構造化とその活用を図る中学校第1学年の剣道授業, 日本体育科教育学会第25回大会 (10月16日~31日 Web開催).【論文】●本多壮太郎(2021)知識の構造化とその活用を図る中学校剣道授業の評価分析:基本動作習得への取り組みに焦点を当てて, 体育学研究, 66: 47-61.●本多壮太郎(2021)剣道授業用簡易面紐の作製とその有効性に関する研究, 全国教育系大学剣道連盟研究情報誌、第22号: 11-16.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

理由
令和2年度は,令和元年度の授業実践の成果の報告(学会発表や論文投稿等)をほぼ予定通りに進めることができた。また,中学校第2学年を対象とした授業実践についても予定通り終了することができた。授業では,攻防に関する知識の構造化とその活用を図る授業内容及び展開を計画通り実施することができた。また,前年度の授業実践において課題となった剣道具の装着や片付けを短時間で行わせるための工夫についても,簡易面紐の開発や片付け方の改良を行い,より短時間で行わせることができるようになった。実践のデータ収集においても,対象者となった生徒の攻防や試合に向けた取り組み意識の記述データ,楽しさ及び有能感についての評価データ,対象者が考案した交易方法に関する記述データ,形成的授業評価データ,スキルテストのデータ,交代型と一体型のどちらを好むかに関する記述データが計画通りに収集された。これらのデータの予備的分析の結果,計画,実践された内容及び展開は,対象者が攻防に関する知識の構造化とその活用を図る上で有効であったこと,対象者は仲間と協働して攻防や試合への取り組みを行うことができたこと等が明らかになっている。今後はより厳密なデータを分析を進めていくとともに,結果の報告の準備や授業計画や資料の改善を行っていく必要がある。

今後の研究の推進方策

今後の研究については,当初の予定通り,まず中学校第3学年を対象とした授業実践の準備と,これまでの成果を公表する学会発表及び論文投稿,学習指導支援資料の作成を進めていく。第3学年を対象とした実践では,「アダプテーション・マッチ」を取り入れた共生の視点に基づいた授業の内容・展開を実践していくようにする。新型コロナウイルスの感染拡大により,授業実践を予定している地区の中学校が休講になったり,剣道の授業が行われなくなったりした場合は,他の地区の中学校での実践を計画する。福岡県内全ての地区での授業が中止になった場合は,第1・2学年を対象としたこれまでの授業内容・展開,学習指導上のポイント,教具の作成方法等をまとめた動画資料の作成を行うとともに,第3学年を対象とした授業内容及び展開に関する理論的モデルの構築を行う。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 知識の構造化とその活用を図る中学校剣道授業の評価分析:基本動作習得への取り組みに焦点を当てて2021

    • 著者名/発表者名
      本多壮太郎
    • 雑誌名

      体育学研究

      巻: 66 ページ: 47-61

    • DOI

      10.5432/jjpehss.20059

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 剣道授業用簡易面紐の作製とその有効性に関する研究2021

    • 著者名/発表者名
      本多壮太郎
    • 雑誌名

      ゼミナール剣道

      巻: 22 ページ: 11-16

  • [学会発表] 「わかる」と「できる」を結び付ける中学校剣道授業の学習指導法に関する研究2020

    • 著者名/発表者名
      本多壮太郎
    • 学会等名
      日本武道学会第53回大会
  • [学会発表] A study of long-term effect on motor learning by applying rhythmic movements2020

    • 著者名/発表者名
      Sotaro HONDA
    • 学会等名
      The 2020 Yokohama Sport Conference
    • 国際学会
  • [学会発表] 攻防に関する知識の構造化とその活用を図る中学校第1学年の剣道授業2020

    • 著者名/発表者名
      本多壮太郎
    • 学会等名
      日本体育科教育学会第25回大会

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公開日: 2021-12-27  

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