柔軟性と生活習慣病リスクとの関連を調査することを目的とした。性・年代別に立位体前屈の測定値から、柔軟性が「低い群」、「やや低い群」、「やや高い群」、「高い群」に群分けされた。高血圧発症の有無を目的変数とし、年齢、BMI、性別、運動習慣、喫煙習慣、飲酒習慣を説明変数として、Cox比例ハザードモデルを用いて分析した。柔軟性が高いほど、高血圧発症リスクが低く、最も低い群と比較すると、最も高い群では17%高血圧発症リスクが低かった。文献レビューの結果、柔軟性の測定方法や定義などについては課題が残されていた。柔軟性が向上すると動脈スティフネスや高血圧は改善するのかについて、検討がさらなる必要である。
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