本研究では、運動時間と強度が異なる自転車ペダリング運動に対するトレーニングと経頭蓋的直流電気(tDCS)の組み合わせ効果を検討した。約60秒間の全力ペダリング運動モデルでは、5分間の比較的高強度の有酸素的トレーニングとtDCSの組み合わせは、後半相のパワーを有意に高めた。10分程度の有酸素的なペダリング運動モデルでは、2週間のトレーニングと陽極tDCSの組み合わせは、ペダリング持続時間を有意に延長させたが、陽極tDCSとSham刺激間に有意な差は認められなかった。 本研究は、ペダリング運動に対する持久的なトレーニングとtDCSの組み合わせ効果は、運動時間と強度によって修飾されることを示唆する。
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