研究課題
基盤研究(C)
心血管イベント発症のハイリスクである糖尿病において、オートファジーの機能低下が動脈硬化の発症進展に関与する可能性がある。今回、糖尿病を誘発した平滑筋特異的オートファジー機能低下マウスにリン、ビタミンDを投与すると、コントロールに比較して、大動脈弁周囲の石灰化面積率が有意に増加していた。従って、糖尿病を基盤とする動脈硬化における石灰化病変の進展抑制に関して、オートファジーが新たなターゲットになる可能性がある。
糖尿病学
本研究によりオートファジーの機能低下が血管の石灰化を促進することが示された。この研究の成果により、2型糖尿病患者の石灰化病変の進展抑制に関して、オートファジーをターゲットとした新しい動脈硬化抑制薬の開発につながる可能性があり、臨床上も極めて意義があると考えられる。