これまで疾患の酸化ストレス下でタンパク質中に生成され、タンパク質機能の傷害を引き起こすことで疾患病態の形成に関与すると考えられてきたトリプトファンのニトロ化修飾物・6-ニトロトリプトファンが、獣肉や魚肉などの食品のタンパク質中にも存在していることを本研究で明らかにした。トリプトファンは必須アミノ酸であり、セロトニンなど生理活性物質の材料としても重要であることから、食品中の6-ニトロトリプトファンがこれらの代謝に影響を及ぼすことでヒトの健康に影響する可能性があるのではないかということが明らかになった。
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