さまざまな認知課題の中でも、Food Go/NoGo課題は有意な摂食抑制効果を示すことが分かっていた。しかし、この課題の摂食抑制機能の神経学的機序は未だによく分かっていなかった。そこで、本研究では、Food Go/NoGo課題を3週間おこなってもらい、課題の実施前後で、高カロリー食品(NoGo食品)と低カロリー食品(Go食品)に対する脳活動の変化などを比較した。この結果から、Food Go/NoGo課題の実施によって、高カロリー食品の摂取が減り、高カロリー食品に対する欲求が抑制され、食欲の調整に関わる脳部位(島皮質と橋)の活動に変化が見られた。
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