研究課題
基盤研究(C)
高脂肪・高コレステロール(HFC)食の9週間投与による食餌誘導性Sprague-Dawleyラット非アルコール性脂肪肝炎(NASH)モデルは、5週齢から27週齢という比較的広い範囲の週齢で適用でき、成年期以降の食習慣は若年期からの食習慣よりもNASHを発症しやすく、肝線維化は週齢が進むにつれ進行しやすいことが明らかとなった。また、同様な食餌を同じ期間投与したWistar/STラットモデルは「非肥満NASH」の病態モデルとなり得ることが示唆された。
臨床栄養学
その発症・進展の原因が不明であり、種々の年齢で発症し得る非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の病態およびその予防法や治療法を検討する上で、遺伝子操作が行われておらず食餌で誘導されるNASH動物モデルの確立は重要である。我々が確立したNASHラットモデルは、適用できる週齢の幅が比較的広く、ラットの系統(ストレイン)に限定されない動物モデルとして有用であり、広く活用できるとおもわれる。