研究課題/領域番号 |
19K11726
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
安田 邦彦 帝京大学, 公私立大学の部局等, 教授 (50278446)
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研究分担者 |
大山 恭司 東京医科大学, 医学部, 准教授 (00255423)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | mTOR / アセチル化修飾 / 老化 / HDAC6 / Mdm20 / シャペロン介在生オートファジー / 炎症性サイトカイン / HSP105 |
研究成果の概要 |
生体内老化におけるタンパク質の品質管理に対するアセチル化修飾因子の関与について検証し、HDAC6がHSP105の脱アセチル化を介してHSP70との相互作用を低下させ、HSP70の変性タンパク質との親和性を上げることを明らかにした。一方でNatBのauxiliary subunitのMdm20の発現を抑制すると炎症性サイトカイン合成酵素であるlipoxygenaseの発現が抑制されることを見出し、細胞老化で問題視されている慢性炎症との関係性を示唆する結果を得た。以上のことはHDAC6及びMdm20は老化の中心因子mTORの活性制御に加え、様々な生体内老化反応に密接に関与することを示唆している。
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自由記述の分野 |
分子生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢化社会において健康長寿実現社会を目指す上で、加齢に伴う生体内変化及びその制御機構を解明することは極めて重要な課題といえる。しかしながら、老化による生命反応は多岐に亘っていることからその全容解明は困難を強いられている。本研究では、老化シグナルの中心的な役割を担うmTORをアセチル化修飾因子により制御することに加え、生体内老化に関連する生命反応にもアセチル化修飾が密接に関与することを明らかにしたものである。以上のことは、アセチル化修飾が生体老化全体を統括する重要な翻訳後修飾でありコア因子として機能する可能性を示唆するものである。
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