日本人において罹患率が右肩上がりの生活習慣病の発症を抑制する事は非常に重大な課題である。その発症には肥満から来る肥大化した脂肪組織が炎症誘導される事が明らかになっており、その炎症誘導を抑制する事が生活習慣病の発症予防には重要である。ビタミンEはすでにサプリメントとして広く利用されているが、δ-トコフェロールのサプリメントはほとんどなく、さらに抗炎症作用の効果をうたったサプリメントはない。今回、in vivoの途中までδ-トコフェロールの効果を論証できたので、さらに検討を続ける事で抗炎症効果をもつビタミンEサプリメントが開発できる可能性が示唆された。
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