血漿XOR活性抑制のためのXOワクチンは、大阪大学医学系研究科の中神啓徳教授によってデザインされた。本システムでは細胞膜上および血漿中のXORのみが攻撃され、実際血漿中のXORの低下が得られており、マクロファージXORKOマウスの血漿中XOR活性とほぼ同様のレベルまで低下させた。XORワクチンを投与したマウスでは、コントロールワクチンを投与したマウスと比較すると肝臓での脂肪蓄積が低下し、内臓脂肪重量や褐色細胞重量の低下がみられ、炎症が抑制された。すなわち、細胞外におけるXORの量の低下によって、代謝異常が是正されることが示された。
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