本研究では,自動解析をともなうMan-At-The-End攻撃(端末を制御する権限を持つユーザによる,ソフトウェア等の解析・改ざん行為)からソフトウェアを保護する方法や,保護機構の有効性を評価する方法の開発に取り組んだ.主な成果は,SMTソルバを用いた命令列の自動生成機構に基づくコード難読化方法を開発したことである.提案方法は,LLVM IRのコードを対象に難読化を行う.提案方法が適用されたプログラムは,シンボリック実行を用いた自動解析攻撃への耐性が難読化前よりも高まる傾向があることを実験を通して確認した.
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