研究課題
基盤研究(C)
本プロジェクトは、将来インターネットなどの多層構造を有するネットワークのロバスト性を向上させるための有望な手法を明らかにすることを目的としている。本研究では、攻撃に対する多層ネットワークの頑健性を向上させるための有望なリンク付加戦略を明らかにした。さらに、有害情報やウィルスの拡散に対して頑健な多層ネットワークを構築するための基礎技術として、シードノード選択手法およびリンク削除戦略の有効性を明らかにした。
ネットワーク科学
将来社会ではインターネットと交通網や電力網など他のネットワークが相互に連携することで、様々な社会アプリケーションを実現することが期待されている。一方で、複数のネットワークが互いに依存し合うような多層構造を有するネットワークは、悪意あるユーザからの攻撃や、災害などに起因するノードの故障に対して脆弱であることが指摘されていた。本研究成果は、多層構造を有する将来ネットワークの頑健性を向上させ、安定的な社会基盤を構築するための技術に貢献する。