5G/6Gの通信システムにおいては、要件が極端に異なる多様な通信環境を効果的に実現するため、「ソフトウェア指向」のネットワーク基盤が欠かせない。ネットワーク機能仮想化 (NFV) はその中核となる概念であり、実サービスにおける導入も既に始まっている。しかし、汎用サーバを活用した具現化においては、幾重ものシステム層が内部に潜んでおり、パケット処理の挙動を精確に捉えられない。本研究では、サーバ内部におけるパケット処理過程を透明化する包括的なフレームワーク (NFV-VIPP)を開発した。具体的には、CPU使用率に頼らないシステム負荷の推定や、サーバ内部のパケット転送経路の把握などが可能になった。
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