研究課題
基盤研究(C)
本研究では、群知能による入れ子構造型分岐点探索手法の拡張および改善を試みた。まず、提案手法を連続力学系における局所分岐点の導出へ拡張した。さらに、提案手法を連続力学系と離散力学系が混在した合成力学系へ拡張し、合成力学系の特徴的な分岐点の導出を成功させた。これらと同時に、従来法の問題点を調査し、正しく導出できない分岐点導出の改善を図った。
計算知能
提案手法はいずれも非勾配法であることから、従来法では適用困難であった系の解析にも利用可能である。さらに、煩雑な前処理を必要としないため、分岐解析や群知能の専門家でなくとも利用可能である。つまり、様々なシステムを対象とする手軽な分岐点導出法を提案に成功した。これを利用することで、これまでは解析不可能であったシステムの知らざる現象を解明できる可能性がある。