ユーザと製品の接点において最初に生じる感性評価として,ユーザの美的感性に基づく製品の見た目(視覚的デザイン)に対する評価が挙げられる.ユーザの評価を高めるような製品の視覚的デザインを計画的に設計するためには,美的感性に関する人間の情報処理メカニズムについて,感性の特徴である直感的なプロセスを含めて理解することが必要である.本研究課題により,製品の視覚的デザインを見てから,美的感性による評価を行うまでの情報処理を神経基盤も含めてモデル化し,瞬時性の高い直感的プロセスを時間分解能に優れた脳波計測手法により検証を行った.本研究により,新たな製品デザイン理論,技術の構築への道筋をつけることができた.
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