研究課題
基盤研究(C)
近年,非侵襲的脳機能計測技術が発展し,人間の脳機能の解明が進んでいる.この成果は,購買意思決定要因の解明を脳機能計測の観点から行うニューロマーケティングに関する研究に応用されている.本研究では,集団脳活動を用いた推薦システムを構築することにより,集団の脳活動の利用可能性を探った.具体的には,購買意思決定に関係する選好に関する脳機能計測実験を行い,その結果に基づき,選好度合いの予測を行った.その結果,複数の処理結果を用いて機械学習モデルを構築することで,予測精度が向上することがわかった.
情報工学
これまでの脳活動を用いたシステムでは,個人の脳活動を用いてモデルが構築されていることが多い.本研究では,脳活動から集団レベルの予測を行う手法の構築を目指すことで,脳活動を用いたシステムの精度向上や消費者が求める製品の開発への応用展開が期待できる.また,その他の生体信号を用いたシステムの高機能化への貢献が期待できる.以上より,本研究の成果はヒューマンセンシング技術の利用機会を促進し,現在のICTサービスを飛躍的に向上させることが期待できる.