我が国の高齢者を介護する介護者の不足を解消するため,経済産業省ならびに厚生労働省は,介護現場にロボット技術を導入する優先分野を決定している.その一つが,ロボット技術を用いた高齢者とのコミュニケーションを図る生活支援機器の開発である.本研究では,食事や入浴,薬の服用などの行動を高齢者に促すコミュニケーションロボット「生活リズム促しロボット」を開発した. 生活リズム促しロボットの感情表現能力が貧弱な場合,高齢者はロボットからの促しを理解できず,それに従わない可能性がある.本研究では,多様な感情表現のためにオノマトペを用いた表情生成手法ならびに,マンガの描画技術に着目した感情表現を実現した.
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