研究課題/領域番号 |
19K12380
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64020:環境負荷低減技術および保全修復技術関連
|
研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
岡 真理子 鳥取大学, 農学部, 准教授 (20324999)
|
研究分担者 |
宮本 健助 大阪府立大学, 高等教育推進機構, 教授 (10209942)
山口 武視 鳥取大学, 農学部, 教授 (30182447)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | アッケシソウ / 油脂生成 / ナトリウム蓄積 / 植物ホルモン |
研究成果の概要 |
本研究ではアッケシソウの成長機構と、塩の蓄積および油脂生成について調べた。さらに、植物ホルモンの影響を調べた。アッケシソウにおいては、NaClによりセルラーゼ活性が上昇し、細胞壁が緩むことで成長が促進されることが示唆された。植物体内のNa含量は、NaCl処理濃度、栽培期間に依存して増加した。乾燥重量あたりの油脂含量はNaClにより変化しなかったが、個体あたりの油脂生産量は増加した。植物ホルモンの影響を調べたところ、1-アミノシクロプロパン-1-カルボン酸(ACC)、ナフタレン酢酸、アブシジン酸は、アッケシソウの新鮮重量および乾燥重量を増加させ、ACCは乾燥重量当たりの油脂含量を増加させた。
|
自由記述の分野 |
植物生理学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界中に塩害により耕作地の放棄、土地の荒廃、砂漠化の拡大が引き起こされ、深刻な問題となっている一方で、世界の人口は増え続けており、食料の増産が必要とされている。しかしながら、昨今のバイオ燃料の需要拡大により食用作物がバイオ燃料作物として使用され、消費できる食料の減少を招いている。 塩生植物の一つであるアッケシソウは、塩に対して非常に高い耐性を示し、なおかつ種子や植物体に油分を含み、植物体内に塩を蓄積する。このような性質を利用して、塩類集積地においても生育できる油糧作物としての利用や塩集積地からの除塩能力を検討することは、農地の拡大や環境修復に重要であると考えられる。
|