研究課題/領域番号 |
19K12573
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
枝川 明敬 東京藝術大学, 大学院国際芸術創造研究科, 名誉教授 (60272283)
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研究分担者 |
佐藤 良子 芸術文化観光専門職大学, 芸術文化・観光学部, その他 (50634622)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 地域再生 / 劇場の活性化 / 生産関数 / コロナ / 観光客誘致 / パネルデータ分析 / 舞台芸術 / 劇場の評価 |
研究成果の概要 |
2019年末から2022年末までは,劇場を含む文化施設の閉鎖や文化活動の自粛など,劇場活動の低下と劇場による観光客誘致についてのバイアスが見られた.高品質事業を継続している劇場では,パネルデータを使用した劇場のコブ・ダグラス型生産関数モデルによるコロナ被害状況が主体となる.ランダム効果モデルが提示され,コロナによる被害として通常年の聴衆数の33%となったこと,分配率からは収穫逓増であり劇場が大型化するほど有利に働くこと, が見られた.文化庁の「先進的文化芸術創造活用拠点形成事業 」を対象した公的資金の経済効果分析では,資金に関しては,投資資金量の規模に関して低減が見られた.
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自由記述の分野 |
文化経済学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,劇場・ホールを活用した住民と観光客の相互融合的な文化活動や観光客をオーディエンスとして呼び込み,地域再生手法の開発を行うことを目的とするが,研究期間中の2019年末から2022年末までは,劇場を含む文化施設の閉鎖や文化活動の自粛など,本研究の中心施設である地域の劇場活動の低下が見られた.コロナによる文化活動への影響は欧米では取り沙汰されているが,日本では未だ定量的に分析評価されていない.その行われていない分野を劇場の生産関数に着目して分析できたことは,これからの文化政策の定量的分析評価への指標となりうるであろう.
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