研究課題/領域番号 |
19K12586
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
渡邉 康 日本大学, 生産工学部, 教授 (00613803)
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研究分担者 |
亀井 靖子 日本大学, 生産工学部, 准教授 (50386083)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | イタリア / 集落 / 空き家 / アルベルゴ ディフーゾ / 集落の過疎化 / 集落再生 |
研究成果の概要 |
イタリアで集落の複数の空き家を宿泊施設として改修するアルベルゴディフーゾ(分散型ホテル、Adiと略)という取り組みが地方の過疎化や空き家問題を解決する策として注目されている。それはベッドを提供するだけでなく、住人と同様の家に滞在し、旅行者が村の生活を体験することに特徴がある。本稿は、2014年から2023年の間に18カ所の実地調査を行うことにより、集落の中の宿泊施設の分散の状況と、運営者や住人の取り組み・旅行者の体験の内容との関係を明らかにし、様々なAdiがある中で、住民の間に客室が細かく分散配置されているAdiが、旅行者の体験に一般の観光地やリゾート施設には無い独自性をもたらしている。
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自由記述の分野 |
建築計画
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
単体の古い住宅を宿泊施設とする事例は多くあるが、集落単位や地域規模の試みはAdiが先駆けである。日本でも民家再生の宿泊施設やAirbnbも急激に増え、近年数棟で運営する試みも増えているが、質や目的は玉石混交であり、地域のルールと齟齬を生む問題も生じている。2016年に谷中HAGIS0がAdi1号となった折に主催する宮崎晃吉氏に日本にもAdiのようなネットワークが必要であることを提案した。その後「まちやど協会」を作るが規定が困難であり、個別に見て判断するとの話である。いずれ日本の実情に沿う"本物の生活の体験ができる"とはどういうことで、そのためには何が必要なのか明確にする必要があると考える。
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