本研究では、観光行動力を「旅行先で翌日に疲れを残さず観光を楽しむことが出来る活動力」と定義し、その導出を行った。65歳以上の高齢者を被験者として実際の観光地でガイドツアーを行った。客観的・主観的指標として計測したデータに対し主成分分析を行い、観光行動力を導出した。その結果を被験者へフィードバックし、観光行動力を知ることによる意識の変化についてアンケート調査を行った。アンケート調査の結果からは統計的な意識の変化はほとんどみられなかったが、健康に不安のある高齢者を対象とすることで、観光旅行の促進に繋がる可能性を示した。
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