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2019 年度 実施状況報告書

性的マイノリティをめぐる寛容性と不可視性―社会意識と居場所の社会学的考察

研究課題

研究課題/領域番号 19K12617
研究機関明治学院大学

研究代表者

石原 英樹  明治学院大学, 社会学部, 教授 (20282494)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードセクシャリティ / 性的マイノリティ / ジェンダー / 後期近代 / 親密性 / 世界価値観調査 / サードプレイス
研究実績の概要

本研究の目的は
(1)性的マイノリティに対する社会意識を明らかにすることと、(2)性的マイノリティが必要としているサードプレイスの実態と意義を明らかにすることである。
今年度は(1)の社会意識に関しては、先行研究や石原の過去の研究に遡って明確にしていくことを行った。具体的には世界価値観調査の最新データで意識の経年変化をフォローした。またNHK「クローズアップ現代+ "性の偏見"取り払えますか?」に調査データを提供するなど啓蒙的な活動も行った。 さらに9月25日にフロリダ州立大学の上野康司教授の講演「性的マイノリティの職場体験とキャリアプラン」を本学で主催した。

(2)については勤務校において「セクシャルマイノリティ学生への支援と配慮に関する方針(案)」の作成を総合支援室の立場で依頼され2020年3月に提出した。今後公開に向けて学内会議に諮る予定である。その際に学内当事者および支援者学生のサークルとの連絡を密に行うことをに気を配っている。さらに10月に大分県生活環境部 人権・同和対策課でのインタビューを行い、性的マイノリティへの社会意識の啓蒙について先行事例を伺った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

(1)(2)ともにほぼ予定通り行っている。ただし2月に大阪のNPOの聞き取りを予定していたのだが新型コロナウィルス禍で中心になり、次年度のフィールドワークの予定も困難になっている。性的マイノリティがパンデミック下でどのような困難に対応しているのかについては専門家から伝え聞いており調査が必要である。

今後の研究の推進方策

(1)については性的マイノリティへの社会意識を形成するものとしてメディアと教育に照準し、日本における「寛容性」意識の独自性を考察していきたい。
また教育現場での意識についても、ガイドラインを作成するという立場からさらに調査をしたい。
(2)については地域へのフィールドワークが困難になっており地域調査が止まっているが、公開データの二次分析で概要をつかみたい。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウィルス禍で大阪などの調査がキャンセルになったため。次年度に繰り越して調査を再開する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会・シンポジウム開催 (1件)

  • [学会・シンポジウム開催] 講演「性的マイノリティーの職場体験とキャリアプラン2019

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公開日: 2021-01-27  

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