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2020 年度 実施状況報告書

性的マイノリティをめぐる寛容性と不可視性―社会意識と居場所の社会学的考察

研究課題

研究課題/領域番号 19K12617
研究機関明治学院大学

研究代表者

石原 英樹  明治学院大学, 社会学部, 教授 (20282494)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードセクシャリティ / 性的マイノリティ / ジェンダー / 後期近代 / 親密性 / 世界価値観調査 / サードプレイス
研究実績の概要

本研究の目的は(1)性的マイノリティに対する社会意識は明らかにすることと、(2)性的マイノリティが必要としているサードプレイスの実態と意義を明らかにすることである。
今年度は(1)の社会意識に関しては、公益社団法人全国人権教育研究協議会事務局長の講演「同和教育について-人権教育への拡がり-」に参加した。この講演は、人権問題として同和問題にとりくむ組織の中で、2000年頃から人権課題として同和問題だけでなく外国人やHIV感染者をとりあげるなど、多文化、そして性的マイノリティの問題が可視化されたことを明らかにしてくれた。
(2)サードプレイスについてはインタビューを試みた。金谷**氏(2002年卒 社会福祉学科)2020年11月26日など、性的マイノリティ当事者のライフヒストリーと、「居場所づくり」をはじめるに至った経緯をうかがった。またオンライン上の居場所として、YouTuber性性堂々の活動を学生たちと調査した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

フィールドワークはオンラインでも盛んに行っているのだが、やはりコロナの影響でインタビューは困難となっている。

今後の研究の推進方策

(1)については性的マイノリティへの社会意識を形成するものとしてメディアと教育に照準し、日本における「寛容性」意識の独自性を考察していきたい。それが外国人やジェンダーなどの「社会的排除」と通底する意識であるということが、この研究のなかでますます明らかになってきた。人権についての長い社会運動とのつながりも明らかになってきている。

次年度使用額が生じた理由

コロナの影響で予定していたインタビュー、フィールドワークが中止になったため。
海外の学会への参加もできなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 異質な他者へのサポートから展開する性的マイノリティへのサポート2021

    • 著者名/発表者名
      石原英樹
    • 雑誌名

      明治学院大学社会学部付属研究所年報

      巻: 51 ページ: 243-249

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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