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2021 年度 研究成果報告書

交流電界暴露が寿命を延ばす現象について

研究課題

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研究課題/領域番号 19K12795
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分90110:生体医工学関連
研究機関公益財団法人国際科学振興財団

研究代表者

川崎 陽久  公益財団法人国際科学振興財団, その他部局等, 専任研究員 (80449024)

研究分担者 石田 直理雄  公益財団法人国際科学振興財団, その他部局等, 主席研究員 (00344234)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードショウジョウバエ / 寿命 / 老化 / 電界 / クリプトクロム / 睡眠 / ATP
研究成果の概要

本研究では、交流電界による寿命延長効果の分子機構解明に取り組んだ。この現象にはATP量と睡眠遺伝子Wake発現の上昇が見られ、実際に睡眠改善効果が確認された。これらの現象にはCry遺伝子が必須である事を確認した。また我々は、磁場による健康増進効果についても検証し、寿命延長、睡眠改善、運動機能低下抑制などを確認した。これらの効果も、やはりCry遺伝子が必要だった。面白いことに、磁場と電場では、処理時刻によって睡眠改善効果が異なった。また、神経変性疾患モデル動物でも交流磁場による健康増進効果が見られたため、将来的には認知症などの治療への応用が期待される。

自由記述の分野

生体医工学関連

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、磁界の受容体としても知られる時計遺伝子クリプトクロムが、電界の受容体としても働く事を世界に先駆けて証明しただけでなく、適正な曝露条件では、睡眠を改善して寿命を2割程延長するという健康増進効果がある事も示した。クリプトクロムは、昆虫だけでなくヒトにも存在する遺伝子であるため、人間でもこのような電界効果がある事は充分期待できる。
現代日本人の平均寿命は85歳前後であることから、寿命が2割延長されれば、100歳を超える計算となる。寿命が2割伸びたショウジョウバエに病的兆候は見られないため、本研究は、老化研究分野ばかりか健康寿命増進法の提唱にも貢献できると考えている。

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公開日: 2023-01-30  

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