異種細胞間の接着を誘導する技術は,生体類似組織の作製など細胞工学への幅広い応用が期待されている。本研究では,多種多様な細胞に適用可能な細胞間接着誘導技術の確立を目指した。 主鎖骨格が中性電荷のペプチド核酸(PNA)を有する両親媒性分子を用いることで,従来法では修飾困難であった細胞種に対しても異種細胞間接着を誘導できることが明らかとなった。 また,細胞表面へ修飾したタンパク質の作用による細胞間接着の誘導にも取り組んだ。細胞表面に修飾したリガンドとタンパク質中の特定配列と特異的結合を介して細胞表面をタンパク質で修飾することができ,異種細胞間接着の誘導が可能となった。
|