研究課題/領域番号 |
19K13003
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松井 裕美 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (40774500)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | レアリスム / 近代美術史 |
研究実績の概要 |
本年度は、16世紀から18世紀までの美術史的な言説に関する著書を調査し、とりわけ「現実」や「レアリスム」といった観点から19世紀から20世紀のフランス絵画史との関係性について考察した。 「現実」や「レアリスム」は、20世紀の美術史においても、フランス的な伝統を定義する上で重要な概念として登場する。だがそうした概念が、実際にはどのような作品を対象として用いられていたのかについては、歴史的な交渉が必要である。 今年度はそうしたことを知る上で欠かせない基礎的な美術史研究の著書を精読した。 ただし、本研究に不可欠の海外調査については実現しなかったため、今後の課題としたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2022年度は依然としてCovid 19が猛威を振るっており、感染症対策の観点から海外調査を断念した。このため調査計画は大きく遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
実施できなかった海外調査については2023年度の課題としたい。 とりわけ2023年度は、女性のキュビスム画家についても研究する。キュビスムの芸術家のアトリエには多くの女性たちが生徒として学んでおり、その中の何人かについては、当時の美術の価値形成を知る上で非常に重要な作品や著述を残している。 それらは多くの場合には一次資料としてしか残されていないため、9月に渡仏し、アルベール・グレーズ財団やパリ国立図書館、国立公文書館などでの調査を実施することを計画している。
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次年度使用額が生じた理由 |
Covid 19の影響の元、海外での調査を自粛した。来年度は科研費を海外調査に主にあてる予定である。
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