本研究の目的は、英米探偵小説における隠れた言葉遊びの役割を明らかにすることである。成果としては、まず研究の土台となる資料の収集・整理を行い、重点的な分析対象となるテキストの選定を行った。また、研究対象作家の一人であるMark Twainの探偵小説と言葉遊びの関係性の一端を明らかにした論文を国際的なTwain研究専門誌に出版した。論文がTwain研究をリードするジャーナルに掲載されたことは、申請者の研究がTwain研究にとって価値のあるものと認められた証左である。また、当初は想定していなかった研究対象とすべき作品群を見つけることができたことも重要な成果である。
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