研究課題/領域番号 |
19K13192
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
謝 平 福岡大学, 人文学部, 准教授 (70768241)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 場面文 / 存現文 / 所在文 / 語順 / 定性名詞 / 不定性名詞 / 自動詞 / 他動詞 |
研究成果の概要 |
中国語の「場面文」には四つの語順があり、八つのパターンが存在する。従来の研究では、動詞に前置するNPは定名詞であり(所在文)、動詞に後置するNPは不定名詞である(存現文)とされてきた。しかし、所在文でありながら、NPモノが不定名詞であるケースも存在し、反対に存現文でありながら、NPモノが定名詞である用例も多くみられる。本研究の目的は、場面文の語順と場面文の構成要素である「主体部」(NPモノ)、「動詞部」(VP)、「場所部」(NPトコロ)に着目し、各パターンの意味機能を考察し、各パターンがどのように使い分けられているのか、また具体的な文脈でどのパターンが選択されるかを明らかにすることである。
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自由記述の分野 |
中国語学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、場面文のすべてのパターンを取り上げ、場面文を構成する「場所部」、「動詞部」、「主体部」という三要素を中心に考察し、「場面文」の生成メカニズムを解明し、ある程度中国語の語順と意味の関係を明らかにした。 また、「存在文」の生成について動詞の非対格性の視点から多く議論されているが、説明できないケースも少なくない。特に、「定性・不定性効果」というルールから外れた定名詞存現文と不定名詞主述文の述語は、複雑な動詞フレーズからなるとされているが、説明できない用例も多くみられる。これらの問題を解決することにより、中国語学習者に大いに役立つと考える。
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