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2023 年度 研究成果報告書

フランス絶対王政末期における身分社会への包摂をめぐるポリスの実践

研究課題

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研究課題/領域番号 19K13383
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分03040:ヨーロッパ史およびアメリカ史関連
研究機関専修大学 (2020-2023)
東京学芸大学 (2019)

研究代表者

松本 礼子  専修大学, 文学部, 准教授 (60732328)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードポリス / パリ / 絶対王政 / 18世紀
研究成果の概要

18世紀後半パリを対象とし、王権から正式に法認されない周縁的社会集団に焦点をあて、都市統治(ポリス)側が彼らをいかに社会内部に包摂あるいは排除したのか解明することに取り組んだ。その結果、都市統治側は、秩序を脅かす可能性があるとみなした集団について、彼らを一律的に排除するのではなく、彼らを詳細に記録・把握し、団体的なまとまりをもたせ、直接的に管理することで公共の安寧を実現しようとしたことが確認できた。一方、諸種の社会的結合関係をもたない周縁的個人の分析から、彼らの社会上昇のための戦略や、彼らをめぐる権力側の統治の技法についても光を当てることができた。

自由記述の分野

フランス近世史

研究成果の学術的意義や社会的意義

従来のポリス研究が概ね都市史研究の枠組みで展開されているのに対し、本研究では特定の都市におけるポリスのあり方やその実践の具体的様相を明らかにするだけでなく、絶対王政の統治構造といかに関連していたのかを問い、より広く政治社会におけるポリスの社会的役割を明らかにすることが出来た。また、日本近世史の身分的周縁論から着想を得た本研究の成果を、再び日仏研究交流の場に還元することによって、各分野の研究のパースペクティヴを開くことに貢献できた。

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公開日: 2025-01-30  

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