研究課題/領域番号 |
19K13418
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03060:文化財科学関連
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研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
研究代表者 |
萩原 康雄 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 講師 (00780256)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 縄文人 / 四肢骨 / 地理的環境 / 時期差 / 幾何学的断面形態解析 / 楕円フーリエ解析 / cross-sectional geometry |
研究成果の概要 |
本研究課題では700個体以上の縄文人骨の計測を行った.その計測データを分析し,以下の成果を得た.(1)縄文人の中手骨骨幹部は柱状性を示す. (2)縄文人の腓骨骨幹部は骨幹中央部周囲が前方凸に弯曲する.(3)東海地方の後晩期男性で顕著に橈骨骨幹部が太い巨大橈骨を認める.(4)起伏量・標高等の地理的環境の影響は女性でより顕著に認められ,山間部遺跡の女性は平地部遺跡の女性と比較して大腿骨が柱状,脛骨が扁平な傾向がある.(4)平地部集団は山間部集団と比較して下肢骨に比して上肢骨が頑丈な傾向がある.これらの成果は国際誌に2編が採択済みであり,2編を投稿準備中である.
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自由記述の分野 |
自然人類学,骨考古学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では「海と山の縄文人」という40年近く前に提唱され,縄文人の形質的特徴を知る上で非常に重要ながらも,詳細な検討がほとんど行われていなかった仮説について,現在日本列島で出土した縄文人骨をできる限り網羅的に調査をすることで再検討を行った. 本研究により,縄文人の四肢骨に見られる複数の形態的特徴を明らかにすることができた.また,時期,および地理的環境が縄文人の四肢骨形態にどのような影響を与えるのかについて,その一端を明らかにすることができた.これらの成果は,1万年以上続いた縄文時代の人びとの行動様式,環境への適応を知る上で重要である.
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