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2023 年度 研究成果報告書

アメリカ労災補償法制の基本理念-排他的救済主義の意義と射程

研究課題

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研究課題/領域番号 19K13530
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分05040:社会法学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

地神 亮佑  大阪大学, 大学院高等司法研究科, 准教授 (80762038)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード労災補償 / 労災保険 / アメリカ
研究成果の概要

アメリカに各州における労災補償法は、使用者に労災補償支払義務が発生する場合には、被用者からの不法行為に基づく損害賠償請求を免れるという排他的救済の仕組みを採用している。①排他的救済は無過失責任を負う使用者を「保護」する仕組みであること、②この排他的救済制度の存在により、不法行為に基づく多額の損害賠償責任を負わないように、使用者が積極的に労災補償の適用を求め、逆に被用者が自らの労働者性を否定するなど、通常の労働法適用とは逆の現象が生じていることが明らかになった。また、現代的課題として③排他的救済の新たな課題として、職業性疾病への対応や雇用差別禁止法との調整があることが判明した。

自由記述の分野

労働法・社会保障法

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、従前から歴史的・理論的検討が行われてきた排他的救済制度について、法改正や判例法理の蓄積を踏まえ、制度創設後の展開と新たな課題について、現地実務家への聞き取り調査も踏まえ提示した点で新規性を有するとともに、複雑化し整序が必要な、わが国の労災保険法制と労働者の使用者に対する民事損害賠償との関係性について、一定の示唆を与えるものである。

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公開日: 2025-01-30  

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