社会運動における資源動員の効果に関する数理、実証研究を実施し、研究成果を発表・公刊した。数理分析の研究成果の一部はConflict Management and Peace Science誌に採択された。この論文では、資源を動員するほど脅しの効果が高まるとする通説は非常に限定的な条件の下でしか成立しないこと、過度な資源動員によるバックラッシュを抑止するための方法として組織の制度化が重要な役割を果たすことを指摘した。さらに、大阪大学の前川和歌子氏とともに、どのような条件の下で暴力または非暴力という抗議手段が選択されるのかという実証分析を行い、研究成果を国内外の学会で報告した。
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