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2021 年度 実績報告書

大量破壊兵器の拡散の相互作用に関する理論・実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K13627
研究機関東北大学

研究代表者

日高 薫  東北大学, 法学研究科, 助教 (70806124)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード安全保障 / 国際関係論 / 大量破壊兵器 / 軍縮不拡散
研究実績の概要

本研究は、核兵器の拡散と生物化学兵器の拡散の相互作用に関する理論的・実証的な検討を目的とするものである。先行研究はこうした兵器体系をまたいだ拡散の相互関係を考察してこなかった。本研究は、外交当事者・政策決定者たちがどのように拡散の相互作用を捉えており、それが実際の相互作用にどのような影響をもたらしたのかを解明することを試みる。2021年度は、本研究プロジェクトの最終三年目にあたる。具体的な作業としては、以下の四つに取り組んだ。
第一に、積み残し作業となっていた資料収集とデータセット構築については、依然として資料館の閉鎖などCOVID-19の感染拡大の影響が大きく、一次資料の収集が困難であったことから、思うように研究を進めることができなかった。そこで第二に、代替プランとして、入手可能なリソースを元に事例ベースでの実証作業を進め、理論仮説の精緻化と合わせてペーパーの執筆を進めた。これについては論文として取りまとめ次第、査読付きのジャーナルに投稿する予定である。第三に、同じく代替プランとして、大量破壊兵器の拡散に加えて「使用」にも射程を広げ、当事者の言説分析に取り組んだ。更なるデータ収集と分析が必要だが、予備的分析の段階で好感触を得ているため、早めに細部まで固めて論文の執筆にとりかかりたい。第四に、昨年度までに投稿済みとなっていた論文を掲載までもっていくための作業にも取り組んだ。二本の掲載が決定した一方で、残り二本は査読中の状況が続いているため、引き続き早期の研究成果公表に向けて査読対応・加筆修正作業を行っていく。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Losing Power Safely2022

    • 著者名/発表者名
      Taku Yukawa, Kaoru Hidaka, Masanori Kubota, Kaori Kushima
    • 雑誌名

      Politics & Policy

      巻: forthcoming ページ: forthcoming

    • DOI

      10.1111/polp.12461

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Coup d’etat and a Democratic Signal2022

    • 著者名/発表者名
      Taku Yukawa, Kaoru Hidaka, Kaori Kushima, Masafumi Fujita
    • 雑誌名

      Journal of Peace Research

      巻: forthcoming ページ: forthcoming

    • DOI

      10.1177/00223433211053187

    • 査読あり
  • [学会発表] Life after exile2022

    • 著者名/発表者名
      Kaoru Hidaka, Masanori Kubota, Taku Yukawa
    • 学会等名
      International Studies Association
    • 国際学会

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公開日: 2022-12-28  

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