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2022 年度 実施状況報告書

英語教育と海外留学が認知・非認知能力と労働市場の成果に与える影響に関する実証分析

研究課題

研究課題/領域番号 19K13728
研究機関明治学院大学

研究代表者

李 嬋娟  明治学院大学, 国際学部, 准教授 (40711924)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード大学の国際化 / 英語での授業 / 英語学位プログラム / (非)認知能力 / 労働市場の成果
研究実績の概要

本研究では、日本政府の「グローバル化等に対応する人材力の強化」する政策による支援を受けて、この10年間で国内の教育機関(とくに高等教育機関)において急速に増加している「日本人の海外留学促進」(例えば、短期交換留学プログラム)と「英語教育強化」に関する教育(例えば、英語(で)の授業、英語学位プログラム)(以下、国際化教育)に注目している。

2022年度は、大学において英語で教える授業(English Medium Instruction, EMI)を受ける(あるいはEMI授業だけで学位を取得する)ことにより、どのような人的資本が蓄積され、その能力が卒業後労働市場でどのような成果を生み出しているかなど、国際化教育の効果を実証分析するために必要な概念的枠組みを既存研究に基づき示す論文を執筆し、現在投稿中である。本論文では、遺伝要因・環境要因が認知能力・非認知能力を育むことや、その能力の違いが大学での国際化教育を受ける前の段階から学習の成果の違いをもたらすことに注目している。国際化教育を選択する(出来る)学生の遺伝要因・環境要因による影響と国際化教育による直接な成果を区別し推定するためには、遺伝要因・環境要因が大学での学習と卒業後の労働市場の成果に与える影響を分析している同時に、これらの要因をコントロールしたうえで国際化教育が卒業時点の(非)認知能力と英語能力の成長に与える影響を分析する必要がある。具体的に、本論文は、国際化教育を受ける前の時点、国際化教育を受けている期間、国際化教育を終わった時点で、(非)認知能力と言語能力がどのようにお互いに補完(あるいは代替)しながら蓄積され、その後、どのように総合的に学習成果や労働市場の成果につながるのかを人的資本論に基づき分析しているものである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2022年度の研究計画のなか、論文の執筆と投稿は計画通り行われた。しかし、実証分析のために計画をしていた現地調査とサーベイが予定より遅くなり、2023年度に実施することになったため、研究機関を延長することにした。

今後の研究の推進方策

2023年度に研究期間を延長申請して、現地調査とサーベイを行う予定であり、研究計画を変更する予定である。

次年度使用額が生じた理由

2022年度に計画した現地調査とサーベイを2023年度に実施することになったため

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公開日: 2023-12-25  

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