近年の開示規制は、企業に対してより多くの情報を開示することを求めている。開示規制を評価するためには、企業の実物投資といったリアルな意思決定への影響を考慮することが必要である。そして、企業はより適切な意思決定を行うために情報を入手するインセンティブを持つ。本研究では、企業が保有していない情報を保有する企業外部の利害関係者として、資本市場の参加者であるアナリストと投資家を想定した。本研究では、企業が外部から情報を入手するインセンティブを有する下で、開示規制の意図していない結果が起こり得ることを示した。
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