研究課題/領域番号 |
19K13927
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研究機関 | 甲南大学 |
研究代表者 |
関 めぐみ 甲南大学, 文学部, 講師 (20793045)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ジェンダー / スポーツ / セクシュアル・ハラスメント |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、女子マネージャーの活動内容(仕事)と意識についての「語り」をもとに、社会学研究の新しい方法論であるInstitutional Ethnography(IE)を用いて、女子マネージャー制度における制度的な性差別の存在と女子マネージャーがセクシュアル・ハラスメントを甘受しやすい要因について明らかにすることにある。 2020年度は、研究代表者の産前産後の休暇及び育児休業の取得に伴い、研究を中断していた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究代表者の産前産後の休暇及び育児休業の取得に伴い、研究を中断していたため。
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今後の研究の推進方策 |
本研究では、マネージャーの活動を「支える仕事」と位置づけたうえで、マネージャー間で「支える仕事」について語ってもらい、他者と共有した抑圧経験の特徴から、その背後に潜む社会関係を見出す。IEでは自らの経験や感情について語り合うことで問題の所在を探求する方法がある。個人的な抑圧経験と思われてきたことに、より大きな社会関係とのつながりを見出すことで、支配関係を問い直す糸口とするのである。 これまでの研究では、社会学研究の新しい方法論であるInstitutional Ethnography(IE)を検討してきた。今後は、IEを用いた研究として、マネージャーに対し、男女別でフォーカスグループインタビュー(小集団の対象者に対して座談会形式でインタビューを行い、質的データを採取する調査)を実施する予定である。インタビューの音声データは、テキスト化を行った上で、QDA (Qualitative Data Analysis)ソフトウェアを用いて分析の精度を高める。
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