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2021 年度 実施状況報告書

日本の医療現場に適した医療通訳のあり方に関する探索的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K13931
研究機関大阪大学

研究代表者

山田 絵里  大阪大学, 医学系研究科, 特任研究員 (50783908)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード医療通訳 / 外国人医療 / 医療通訳の利用者 / コミュニケーション
研究実績の概要

インタビュー調査については、社会状況の影響により臨床現場との調整が難航したため、今年度も当初の計画通りには実施することができなかった。調査ができない期間は、関連分野のSystematic Review執筆に向けての準備を継続した。具体的には、テーマに関する背景知識の向上と新たな知見の獲得を目的に情報収集や文献検索を行い、それをもとに専門家との意見交換を実施した。意見交換を通じて決定したテーマと方向性に従って執筆の準備を進めているが、投稿には至っていない状況である。また、昨年度受講したSystematic Review執筆に関する研修のフォローアップにも継続的に参加することで、質の高いSystematic Review実施につながる知識や技術の維持・向上に努めた。
研究の質の向上に向けた取り組みとして、関連分野の情報収集のためにオンラインで開催された学術集会へ参加し、最新の知見や研究の傾向について知ることができた。また、医療現場におけるやさしい日本語に関するセミナーの運営に携わることで、日本語学習中の外国人ボランティアや外国人とのコミュニケーションや外国人医療に興味のある参加者との交流をすることができた。ここでは、それぞれの立場によって感じるコミュニケーションの困難さや工夫などについての実体験をお聞きすることができ、医療通訳研究に必要な具体的な示唆を得ることができたと考える。また、日本語教師との意見交換では、医療だけにとどまらない言葉の問題や日本語学習者の日本語習得レベルに応じた対応の必要性やその方法などの具体的な知識を得ることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

社会状況の影響を受け、当初予定していた臨床現場でのインタビュー調査などのが実施できない状況が継続していた。関連分野のSystematic Review執筆に重点を置き研究を継続してきたが、現時点では投稿に至っていない状況である。

今後の研究の推進方策

今後の方針として、執筆中のSystematic Reviewの投稿を行うことで、関連分野における研究成果の現状を明らかにすると同時に、臨床へ還元できる示唆を得ることを第一の目標とする。併せて、臨床現場でのインタビュー調査の実施に向けて、関係機関との調整を継続し、成果発表につなげられるよう計画的に遂行していくことを目指す。

次年度使用額が生じた理由

予定していた英文校正や論文投稿費用の執行がなされなかったことと、臨床現場におけるインタビュー調査が行えなかったことが理由で、次年度使用額が生じている状況である。また、社会状況の影響により、学会や調査に伴う出張ができなかったことも理由の一つとして考えられる。
論文執筆関連で執行できなかった予算については今年度中での執行を目標にすること、また、インタビュー調査に係る経費を執行していく予定である。

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公開日: 2022-12-28  

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