• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

母マウスの食餌誘導性肥満が仔マウスの「免疫老化」に及ぼす影響

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K14036
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分08030:家政学および生活科学関連
研究機関相模女子大学

研究代表者

今井 敦子  相模女子大学, 栄養科学部, 講師 (00580086)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード母子 / 高脂肪食 / 炎症 / DOHaD / 加齢
研究成果の概要

母マウスの高脂肪食(HF食)による食餌誘導性肥満(DIO)が出生仔に及ぼす影響を検討した。仔マウスの体重推移は若齢期では高値、老齢期では逆に低値傾向であった。エンドトキシンショックに対する応答として、母マウスDIOにより炎症にかかわるサイトカイン産生を調節して炎症病態を調整する因子である熱ショックたんぱく質70(HSP70)発現量が有意に高値を示した。また、脾臓HSP70発現量とIL-10産生量(脾臓細胞T細胞マイトジェン刺激)に有意な正の相関を認めた。以上の結果より、母マウスのDIOは仔マウスの老齢期における炎症病態の調整機構に影響を及ぼすことが示唆された。

自由記述の分野

臨床栄養学

研究成果の学術的意義や社会的意義

「将来の健康や特定の病気へのかかりやすさは、胎生期や生後早期の環境を強く受けて決定される」というDOHaDの概念から、次世代の健康寿命の伸展や病気の予防のためには、胎生期や生後早期からの対策が必要である。しかしながら、母親の栄養環境が出生子に及ぼす影響の理解は不十分である。本研究では妊娠中の食餌誘導性肥満が出生仔マウスの炎症病態の調節機構に影響を及ぼす可能性を示した。動物モデルを用いた本研究の結果はすぐヒトに外挿できるものではないが、栄養状態と免疫機能の関わりを広く追及することは超高齢社会で増加する疾患の病態を理解し、栄養療法を発展させる上で必要不可欠である。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi