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2023 年度 研究成果報告書

フィンランドを事例とした多文化共生のためのミュージアムの教育機能

研究課題

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研究課題/領域番号 19K14109
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分09010:教育学関連
研究機関独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館 (2021-2023)
早稲田大学 (2019-2020)

研究代表者

山本 桃子  独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸企画部, アソシエイトフェロー (20779110)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード多文化共生 / ミュージアム / 博物館教育 / フィンランド / アイデンティ / ウェルビーイング / 異文化理解 / ナラティブ
研究成果の概要

本研究の目的は「異文化へのアクセス」に着目して多文化共生の観点から社会におけるミュージアムの役割を検証することである。文献調査と併せて現地調査を実施して、フィンランド国立博物館をはじめ国立シネブリュコフ美術館、国立サーミ博物館シーダの教育普及担当学芸員にインタビューを行い、コレクションに関わる当事者と学芸員(研究員)が対話を重ねて展示を作成する事実を明らかにした。
また、北欧地域の少数民族サーミ・コレクションの国立博物館(ヘルシンキ)からシーダ(イナリ)への返還のプロセスを例に、当事者と繰り返し対話を重ねることでマイノリティのアイデンティ尊重と双方の異文化理解が成立する可能性を見出した。

自由記述の分野

博物館教育

研究成果の学術的意義や社会的意義

国内において年々在留外国人数は増加し、観光のみならず生活のために来日する外国人は増え続けている。2023年4月より改正博物館法が施行されたものの、文化的背景が異なる人びとが交わる場所としてミュージアムが機能しているとは言い難い状況にある。
そのような中で、本研究によってフィンランドの少数民族関連の展示とその返還プロセスを明らかにしたことは、国内のミュージアムで今後どのように多文化共生や異文化理解を展示に反映させていくための重要な示唆となることを確信する。
また、2017年に独立100周年を迎えた同国の各館常設展示をアイデンティの観点から分析し、ミュージアムにおけるナラティブの重要性を指摘した。

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公開日: 2025-01-30  

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