本研究成果の意義は、学校施設の複合化という我が国において実際に行われている教育政策の効果について定量的に分析したことにある。我が国の教育政策については、これまでその効果の定量的な評価に関する知見に乏しく、 充分に検証されてこなかった。本研究は、定量的な評価を行うことにより、地方公共団体内の円滑な合意形成に資するものであり、学校施設の複合化の推進、ひいては施設の老朽化解消と魅力的な地域拠点の創出に寄与する。学校施設の複合化は今後どの学校でも課題となり得る汎用性の高いテーマであるため、多くの学校設置者、学校関係者にとって有効な研究成果となるものであり、高い波及効果が期待できる。
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