新型コロナウイルス感染症の流行時に保育所保護者へ調査を実施して既往歴のある子どもの保護者が抱える不安と保育所看護師への期待がわかった。また、保育所看護師への聞き取り調査では、一人職種に対する不安があった。今後は小児慢性疾患をもつ子どもと家族を支える多職種連携に向けた取り組みも一層重要と示唆された。保育学生対象の調査では医療保育専門士が活動しているもののまだまだ認知されていない現状であることがわかった。今回は4年制大学児童学科学生を対象とし今後学ぶ機会があると考えるが、慢性疾患の子どもが治療継続しながら社会参加できる環境の実現には、保育士を目指す教育機関での多職種授業が効果的であったと考える。
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