研究課題/領域番号 |
19K14219
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
福田 博人 岡山理科大学, 教職支援センター, 講師 (30803522)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 教材開発 / 仮説検定 / 推測統計 / 教授単元 / モデリング / ニュージーランド / 文脈 / 数学教育カリキュラム |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,小学校から高等学校までを見通した推測統計,特に仮説検定(統計的検定)の指導教材を開発することである。そのために,仮説の形成と検証のパートに焦点化した統計的探究である創発的仮説モデリングを提案した。また,ニュージーランドの授業での生徒の統計的探究から,様々な学問分野の知識を習得し,学際的なアプローチを用いる重要性を示唆として得た。これらの枠組みや示唆に基づき,指導教材「環境エコロジーと因果関係」と「ピンボールボード」を開発した。最後に,それぞれの教材を用いた教授実験を行い,分析を行った。
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自由記述の分野 |
統計教育
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,数学の現行学習指導要領において新しく内容として位置づけられた統計的な問題解決過程ならびに仮説検定の教材開発を行ったものである。そこでは,データを用いる活動だけではなく,問題を定めたり,必要なデータを決定したりするなど,データを用いない活動にも着目し,教材開発を行った。この着眼点はこれまでの統計教育においてはほとんど検討されてこられなかった。その意味において,統計教育研究としての学術的意義ならびに日本の統計教育カリキュラムとしての社会的意義の両者を有しているといえる。
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