近年、推し進められている高等教育改革において、学習成果の可視化は重要なキーワードである。本研究ではある医療系単科大学を主たるフィールドとして、学習成果の測定手段を提案し、その信頼性・妥当性・実行可能性を検討し、さらに他分野への適用可能性を検討することを目的としている。コロナ禍において、フィールドとする大学における本研究の計画の進行に実行可能性の観点から困難が生じた。そこで、本研究で焦点を当てる学習成果の評価の手法のいくつかに焦点を絞った。それによって得られた評価情報を用いて、以前まで実施されてきた学習成果の評価ではカバーできなかった資質・能力を評価できることを明らかにした。
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