これまで十分に検討されてこなかった日本人のWell-beingの低さの原因について,日本の社会環境及びそれが生み出す個人の自由の抑制の観点から,回答・評価傾向をも考慮・統制した精緻な方法で明らかにしたことには,学術的に一定の意義があるものと考えている。また,Well-beingの低さの要因が明らかになったことにより,その知見を伝播することを通じて,社会一般の人々に日本人の行動傾向及び日本社会における課題を広く知ってもらうことに繋がることから,本研究課題の成果は将来的な日本人のWell-being向上のための一助になるものと考えられる。
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