本研究は米国で開発されたShedler-Westen Assessment Procedures-200(以下SWAP-200)の日本語版を活用し、パーソナリティ障害の評価過程において日米でどのような差が存在するかを比較検討することを目的とした。パーソナリティ障害は属する文化からの逸脱が焦点となるが、各文化によってそのベースラインは異なっている。今回の研究では、DSM(APA)に準拠しながらも、類型的評価ではなく、200項目のパーソナリティ特性に対する臨床家の観察を基準に次元的評価が行えるSWAP-200を使用し、日米の臨床家がそれぞれの診断カテゴリーをどのように評価しているかを検討した。
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