研究課題/領域番号 |
19K14456
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
山市 大輔 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (40836839)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 肥満 / マインドフルネス / 糖尿病 / 生活習慣病 / 心理的介入 |
研究実績の概要 |
研究の目的にある「I肥満症・II型糖尿病患者のBMIとマインドフルネスな食行動に関連があるか」を明らかにするために、ある企業で、就業環境における肥満とマインドフルな食行動に関する縦断研究を始める準備を行った。企業内の法務部及び当院倫理委員会、臨床研修推進委員会とも協議し、下記の研究を行うことで同意が得られ、2020年度に実施予定である。実施のために、企業と当研究室において業務委託契約を結ぶ手続きを行った。 研究概要:肥満及びその他の生活習慣病発症(メタボリックシンドローム、高血圧、高脂血症、耐糖能異常)に影響を与える生活習慣因子及び心的因子を明らかにすることを目的とする。精神状態や食行動傾向が生活習慣病のリスク因子であるかどうかを明らかにするためには追加調査が必要であり、本研究では、本年(2019年)に行われた調査の時と同様の項目内容を2020年度、2021年度、2022年度および2023年度の定期健康診断からデータ提供頂き、自己記入式アンケートによる質問票を記入してもらい、肥満及びその他の生活習慣病とリスク因子の関係について検討する。
研究目的の2番目である、食行動に焦点を当てたマインドフルネス的介入の治療者マニュアルの開発海外のマニュアルをもとに、本邦の特徴に合わせた治療者マニュアルを作成するために、企業内で17名に対してマインドフルネス的な健康支援を行い、その結果を解析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
企業と当研究室との研究における業務委託契約について多くの決済を要し、予想よりは進捗が遅れているが、業務委託契約については話がまとまっており、研究を進めることができると考える。一方、コロナウイルス感染症に伴う緊急事態宣言が発令されたことで、今後研究全体の進捗の遅れが懸念される。
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今後の研究の推進方策 |
コロナウイルス感染症が収束した後に、企業内で肥満症および糖尿病患者に対してRCTを行う予定である。そのために、マインドフルネス的介入の治療者マニュアルのアップデート及びRCTを行うための臨床研究計画及びそのために必要な手続きを進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
統計や研究データ処理の段階に進まず、次年度以降に使用予定である。 またデータなどの処理が終われば、各種学会に発表予定である。
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