研究課題/領域番号 |
19K14460
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
山本 竜也 名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 講師 (70802924)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 行動活性化 / アンヘドニア / うつ症状 |
研究実績の概要 |
申請書に記載した2020年度の計画では、2019年度に行った研究結果の公表、および、アンヘドニア症状を有する個人に対する行動活性化を対面により行い、アンヘドニア症状が改善するかを検討することとなっていた。 研究成果の公表に関して、日本認知・行動療法学会第46回大会(Web開催、2020年9月11日~10月11日)において、一般演題として発表した。オンライン開催ではあったものの、3時点データに対して本研究で採用したランダム切片交差遅延モデルへの質問(統計的解析手法としての新奇性)、認知行動療法においてアンヘドニア症状をどのようにとらえるのかといった質問をはじめとして、有意義な質問が比較的多く寄せられ、それらに対する回答を通じて研究に対する理解を深めることができた。このように、一般演題に対して質問が複数なされたことは、本研究が認知行動療法の領域において、興味・関心を引く重要なテーマであったことがうかがえる。 研究の遂行に関しては、2019年10月に所属機関が中京大学から名古屋市立大学に変更となったために、まずは当初の計画通りの倫理申請を名古屋市立大学において行った。しかしながら、その直後よりCOVID-19のパンデミックが広がり、当初の研究計画を遂行することが極めて難しい状況となった。状況を見極めながら研究の遂行可能性を模索したが、COVID-19の猛威は広がり続け、結果的に2020年度の研究の遂行自体をあきらめざるを得なかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020年度に計画していた研究は、COVID-19による影響を大きく受け、ヒトを対象とした研究そのものを行うことができなかった。したがって、「(3)やや遅れている」と判断した。なお、2021年度以降もCOVID-19の影響を引き続き受けると考えられるために、行動活性化の提供を対面ではなく、オンラインを中心としたものに構成しなおすなどの必要がある。それに伴い、倫理審査(変更)を受ける必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
先述の通り、2021年度以降もCOVID-19の影響を受けながら研究を遂行しなければならない。したがって、行動活性化の提供方法を対面によるものからオンラインによるものに再構成しなおしたうえで、改めて倫理申請を行い、研究協力者のリクルーティングを進めていく必要がある。社会情勢などの不確定な要因も大きく、今後がなかなか見通せない中での研究遂行であるが、国民の心の健康に資するような研究を遂行したいと思う。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19の影響により、2020年度の研究の遂行自体ができなかったために次年度使用額が生じてしまった。次年度使用額については、行動活性化をオンラインで提供するための費用、研究協力者のリクルーティングなどに対して適切に使用する。
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