主な成果として論文「Compactification and distance on Teichmuller space via renormalized volume」を執筆した。本研究課題において、ランダム3次元多様体の双曲体積は重要な研究課題であるが、該当論文は双曲体積について知見を深めるものである。くりこみ体積と呼ばれる3次元閉多様体の体積に密接に関係する不変量を用いてタイヒミュラー空間の上に距離を定義した。本研究課題目標である、移動距離の"ランダム版"のドリフトに対して、体積などの不変量の関係を調べることに対しての成果であり、新しく定義された距離は、本研究期間中の1番の成果と言える。
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