現在、国内外で興味が持たれて行われている研究は超伝導をはじめ、トポロジカル物質、巨大磁気抵抗、マルチフェロイック物質、スピントロニクスなどである。これらは応用面でも非常に関心がもたれているため世界中でさかんに研究および議論が行われている。これらの物質に共通することは大きなスピン軌道相互作用である。本研究で6d電子のスピン軌道相互作用が物性に及ぼす影響を明らかにすることができれば、例えば現在注目されている5d電子を持つイリジウム化合物の特異な物性の起源も明らかになる可能性が高い。さらに、本研究で得られる成果の波及効果は、他のアクチノイド化合物をはじめ、d電子系、4f電子系など多方面ににわたる。
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