本研究の目的は核磁気共鳴(NMR)測定を用いて「強相関電子系に現れるFFLO超伝導状態の性質を明らかにすること」である。 申請者は高磁場でFFLO超伝導が期待される重い電子系超伝導体CeCoIn5および最近超伝導状態に関して大きな進展があったSr2RuO4、FFLO超伝導ではないが高磁場で特異なふるまいを示す強磁性超伝導体UCoGe、スピン三重項超伝導候補物質UTe2のNMR測定を行い、その超伝導状態の性質を明らかにした。 また、あらたに高磁場で特異な超伝導状態になる物質CeRh2As2を見出し、その超伝導状態の測定も行った。
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